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Channel: 中国大陸夢紀行の会
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北京最強の乞食!

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 三義宮をぐるりと見学し、最後は集合写真・・・?あれ、何人か足り無いなあ・?まあ良いか!
山門を出た瞬間に「嵐」が襲ってきました!!!・・・・黒い雲と大粒の雨、次に行くはずの張飛の井戸と思っていたのですが、傘も持ってない身の上です、これでは無理ですね。
 運転手の王さんへ、「ホテルに帰りましょう」と言い、車は三義宮の塀沿いに進んでいくと、小降りになった雨の中一人の男が道をふさいでます、あ!「乞食」だ・・・・?
 この男、少し歩き方も変ですが着ている衣服も変、というよりボロ布をまとっているような姿、近くで老女が見ているのですが、顔つきから「やれ、やれ」とけしかけているのです。
 クラクションを鳴らしても男は車の前から退きません、逃げようにも道は狭く一本道です。完全に道を塞いでしまいました、そしてフロントガラスにへばり付き、「射射」を連発してます。
 1分経過、2分経過、3分・・・・王さん、大声で怒り始めました、でも、乞食はそんな罵声にもビクともしません、むしろ、挑発を続けフロントガラスにへばり付き、車を揺さぶってきます。まさかこのまま轢いてしまう、そんなわけにも行きません。
 5分間ぐらいだったでしょうか、運転手の王さん、1元の札を窓から放り投げました、ここで解決か・・・?
 とんでもありません、1元札には一瞥をくれただけです。益々、乞食は挑発を繰り返してきました、外国人が乗っていると理解しているのです、これほどしたたかな「乞食」は初めてです、以前、北京の門前で子供の乞食にズボンの上から財布をさわられた事がありましたが、手を払いのけて威嚇すると逃げていきました、しかしこの男はそんな威嚇など屁のカッパのようです。
 何分間もにらみ合いが続き、10分間が何とも長く感じます、まだ退きません、そしてフロントのバンパーによじ登り、奇声をあげ、硝子をたたき始めました。
 さすがに、王さん、ポケットから10元札を出そうとしてます、助手席のおいらはその手を押さえ、10元札を乞食に見えるように出し、ひらひらと少し空けた硝子の隙間から出してみました、ようやく乞食は窓硝子から降り助手席側に来ました、そのわずかなチャンスで車を前進させたのです。
 いやあ、本当にビックリです、これほどしぶとい乞食は初めてです、道が狭いのでどうにもなりませんでした、我々は一変に気力が抜けてしまい、高速道路に乗り込むまではしばらく皆さん無言のままでした。

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